日本企業に勤めている外国人を最も驚かせるのは上下関係でもない、長労働時間でもない

日本に勤め始めてから何が一番驚いたこと、大変だったこと?外国人集まりによく耳にする質問。

なので、先日、外国人7人、日本人独りのグループでその話題が取り上げられたことは別に不思議じゃない。

直接聞かれると、多くの外国人は「日本人は働きすぎだね」、「上司は細かすぎ」、「回覧の意味がわからない」など、ストレス解放のために愚痴を言ってしまうが、今回、普段と違って、単純に日本人にその質問をされたことじゃなく、全く違う話題からそのテーマに辿り着くまでの道が私たちの心のドアを開いた鍵だった。

アさん:「〇〇くん、顔が赤いですね。日焼け?海とかに行って来たの?」

〇〇くん:「いや、特に最近どこへも行ってない。これは掃除のせいかな。」

掃除?なんで掃除で顔が赤くなったのが誰も分からなかった。

〇〇くん:毎朝、1時間くらい掃除しているので、日焼けしたかも。」

掃除が日焼けの原因になるの?もう少し説明してもらったら、〇〇くんはジュエリー企業でインターンしていることで、お店の前とその付近を綺麗にすることが朝一の業務だ。

「大変じゃないの?」と聞かれた時に「今はもう慣れたけど、夏は大変だったなー。」と答えて来た。そして、ほとんどのメンバーが日本と母国の職場の掃除に関する経験を語った後、日本人が解説してくれて。

「掃除は日本の会社の大事な文化だよ。日本人全員、新入社員の時にやっている。今の仕事では自分が使用するスペースしか掃除していないけど。〇〇くんはインターンなので、会社が〇〇くんに日本の文化をもっと理解するために掃除をやらせてるんだよ。」

確かにそうだと思う。私たちはもうなんとなく理解して来たし、悪い文化ではないと思っている。逆に、個人的、母国にこの習慣もあったらいいなぁと思っている。掃除も会社にとって欠かせない仕事だし、自分が使ったことを自分で片付けたらいいと考えている。でもその話をする時に、結局「まぁ、母国で人件費が安いから、掃除する人を雇う方が簡単だね。私の国では会社員は絶対掃除しない。」を言ってしまう。

しかし、ただただ母国の人件費が安いから私たちは会社の掃除をしない訳ではない。実際、他に文化的の理由がある。

私たち、植民地と奴隷文化が未だに残っている国から来た。

母国では、昔から、掃除は中流階級の人々の仕事ではない。母国では、昔、掃除は奴隷や召使いなど、二流市民の仕事だった。そして、現在、昔奴隷や召使いだった人々の子孫の仕事だ。

つまり、私たちの国では未だに掃除する人が二流市民として差別されている。

もちろん、自分の家を掃除する人が多いだが、中流階級の人々にとって仕事として掃除することはありえない。掃除は誰かにお金を払ってしてもらうことで、お金をもらってすることじゃない、と考えられている。実は、考えられていないかもしれない。当たり前だから考える必要はない。

私たちは南米出身の人である。奴隷制度があった国に生まれたため、掃除は私たち、中流階級の大学卒、事務室で働いている人々の仕事じゃない、と当たり前のように思ってきた。何かが汚れていても、私たちが見てないうちに誰かが綺麗にしてくれるって。その「だれ」についてあまり考えたことない、名前さえ知らない場合もある。自覚せずに、掃除する人は私たちと一緒じゃないと思うようになってしまった。

それで日本に来て、掃除は全員の仕事だと言われ、毎朝みんなと一緒に(時々社長を含め)掃除することになり、私たちは驚いた。掃除してくれる人はいない。学校でも掃除してくれる人はいなくて、生徒と教員が掃除をするって。驚いた。これは正にカルチャーショックだ。しかし、私たちは「掃除をしたくない人」に聞こえたくないので、普段、なかなか会社の掃除について話す機会がない。

勘違いしないでください。私たちは、多くの場合、意識せずに掃除は私たちの仕事じゃないを思ってしまった。教わったわけじゃない。誰かに聞いたわけじゃない。意識して、掃除は二流市民の仕事だと思っているわけじゃない。しかし、昔から、社会は奴隷と奴隷じゃない人に別れていた時代から、掃除は私たちの仕事じゃなかった。奴隷制度が廃止されてから、以前奴隷だった人は奴隷の仕事をし続けた。そして、その時代の文化は今まで伝わって来ているので、会社は掃除をするために私たちのような中流階級の大卒の人と違う人を雇っている。つまり、社会は今まで別れている(それで様々な差別問題は未だに課題となっている)。

日本に貧困ないわけじゃないが、貧困層と富裕層の差は私たちの国ほど大きくない。そして、黒人奴隷がなかったため、黒人は二流市民だと思っている人は比較的に少ないだろう(色んな差別はあるけど)。私たちの国と違って、日本社会は別れていない、と私は今感じている。

しかし、日本は人手不足で、近年、様々な移民政策(と言えるかどうかはまだ疑問)が毎日新聞やニュースで見かけられている。ある業界のある仕事をするためにある国の人々を受け入れることが普通になる将来は段々近づいている。

現在、国の政策で農業、介護、建設などの業種で単純労働者として外国人を受け入れルことが決定した。単純労働者。これから、日本にいるブラジル人労働者がやっている3K(汚い、きつい、危険)の仕事、ブルーカラー労働者の仕事はだんだん「日本人の仕事」じゃなくなる。「外国人に仕事」になる。そして、もしその外国人労働者の子供のために新たな教育政策がなければ、外国人労働者の子供達は両親と同様に「外国人の仕事」をするしかない。在日ブラジル人に実例を見れば分かる。日本社会は日本人と二流市民に別れていくだろう。

高齢化社会が進展する日本では、掃除のようなきつい仕事はだんだん人件費の安い二流市民に任されだろう。

私たちが驚いた日本の掃除の文化はいつかなくなるだろう。

 

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